レポート 2019年6月号
スモールサンの“挑戦する中小企業”② 「老舗和菓子店が新発想でヒット商品、“ホットどら焼き”」挑戦企業:中尾清月堂 筆)スモールサン主宰 立教大学名誉教授 山口義行 チーン! この音を合図に、客が店先の電子レンジから、自身の購入した食材を取り出す。これはコンビニでよく見かける光景だが、それが老舗和菓子店の店先で見られるとしたら・・・。 シリーズ「スモールサンの“挑戦する中小企業”」、その第二回は富山県高岡市に本拠をもつ老舗和菓子店、中尾清月堂の挑戦を取り上げる。 昨年12月、同社は前代未聞ともいえる「電子レンジで温めて食べるどら焼き」の発売を開始した。結果は?――なんと発売からたった1週間で1万個、3カ月6カ月で...