論考 2014年6月号
国民の年金基金を危険にさらしてでも株価を上げようとする安倍政権 ~この「暴走」を、国民は傍観していていいのか?~スモールサン主宰 立教大学教授 山口義行 政権支持率は株価に連動する――そう信じて疑わない安倍首相が、またも「暴走」を始めている。 国民の年金積立金で株を買って株価を引き上げようというのである。 これを受けて、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は8月にも運用方針の見直しを公表し、以後日本株の購入を進めるという。 国民の大事な積立金を、時の政権が勝手に株価変動のリスクにさらす。そんな「暴走」を、私たちは傍観していていいのだろうか。 アメリカでも公的年金基金を株に投じることはしていない ~ク...