論考 2012年6月号
[続]“会社を引き継ぐ”覚悟を問う! 最終回 ~「引き継ぐ」ことは「創る」こと~スモールサン主宰 立教大学教授 山口義行 企業の歩みを「創生期、成長期、成熟期、衰退期」の4つの時期に分けて、経営者に「貴方の会社は現在どこに位置していると思うか?」と尋ねると、ほとんどが「成熟期」ないしは「衰退期」と答える。 「成長期」と答える経営者はきわめて稀である。 そんな成熟時代に若者たちは会社を引き継ごうとしている。 そこには先代の社長たちが体験したものとは異なる固有の悩みや難しさがある。 「事業承継論」の最終回に当たる今回は、現在のような「成熟経済の下で会社を引き継ぐ」ことの困難やその意義について考えてみたい。 ...