論考 2012年3月号
中小企業の海外進出はグローバルなビジネスモデル作り!スモールサン主宰 立教大学教授 山口義行 企業の海外進出は「空洞化」を引き起こし、国内雇用を減少させる。こんな思い込みが、企業経営者に海外進出を前向きにとらえることを難しくさせてきた。しかし、中小企業庁の調査では、2000年以降海外進出を実施した企業の方が、それを実施しなかった企業よりも国内の雇用を増加させてきたことが明らかになっている。 海外進出は国内雇用を守るためにも積極的に検討すべき経営課題なのである。いま大切なのは、「海外進出とはどういうことなのか」を経営者自らあらためて問い直してみること。その上で、専門家の支援も活用しながら、自社ならで...