コラム「山口義行のコレが言いたい」2010年10月号
“政策への過度の期待”は現実を見誤らせる! ~中小企業経営者は「政策効果」を冷静に分析する姿勢を持とう~ TVや新聞などのメディアがつくる「世論」に押されて、政府は為替介入を実施した。結果はどうだったか。効果は、ほんの数日間円の対ドル相場が1ドル85円台で推移したというだけ。円相場は半月もしないうちに80円台前半に戻ってしまった。 「政策への期待」と「政策の有効性」は全く別物 政府の為替介入に強い期待を寄せていた人たちは、介入が実施されたことをもって、「これで円は80円台後半、あわよくば90円台前半にまで下落するのではないか」と予測したかもしれない。「政策への過度の期待」が現実を見誤らせる結果になった...