コラム「山口義行のコレが言いたい」2010年2月号
鐘は打つほどに響く~消費者から参加者へ~ 2009年のスモールサンニュース5月号と6月号で、若者の「消費者化」を取り上げた。その時以来というわけではないが、私はどうも「消費者」という言葉に、否定的な響きを感じてしまう。 たとえば、多くの人たちが、お金の支払いが介在するというだけで、人間関係を財やサービスを売り買いする「消費者」対「供給者」という関係で捉えたがる。しかし、私は「それでいいのか」と問いたくなる。 もちろん、こうした認識が誤っているというわけではない。そういう認識を持つことが「消費者」としての正しい権利意識を生み、他方「供給者」の側にはきちんとした「プロ意識」を醸成することにもなる。平た...