コラム「山口義行のコレが言いたい」2009年12月号
中小企業に必要な3つの支援策 「底打ち」が言われながらも、依然として中小企業を取り巻く経営環境は厳しいままである。それどころか、個人消費の低迷などを背景に「不況感」を訴える業種・業態はますます広がりつつある。また、「百年に一度」と形容されるだけあって、今回の世界不況は市場や産業の構造にグローバルな変化を引き起こしつつあり、当然のことながら、日本の中小企業もそうした変化への対応が迫られている。こういう時代状況であれば、政府に対しても、たんなる「景気対策」にはとどまらない中長期的展望を踏まえた本格的な中小企業支援策が求められる。以下、この点について若干の私見を述べてみたい。 リスケ推進を国家的課題...