論考 2017年10月号
“野党再編”が提起した2つの問題 ~“民意”と“二大政党”~ 立教大学名誉教授、スモールサン主宰、山口義行 10月22日投開票となる総選挙、その公示を前に起きた「野党再編劇」は今回の選挙を特徴づけるものとなった。以下では、この野党再編劇が提起した2つの問題について考えてみたい。 その1つは政治家が「民意」を正確に読み解くことの重要性、今1つは「二大政党政治」のあり方に関するものである。 政治家が「民意」を読み違えたことで起きた混乱 無党派層と呼ばれる人たちがどれくらい投票所に足を運ぶか。それ次第で選挙結果は大きく異なってくる。したがって、「自民大勝、希望失速、立憲民主躍進」という選挙中盤のマスコミ予想が「的...