論考 2017年7月号
“一強の揺らぎ”を議会制民主主義の復活に繋げよ! ~求められる民進党の「改造」~立教大学名誉教授、スモールサン主宰、山口義行 前月号のこのコーナーで、私は期待を込めてこう述べた。 「政権があまりに『品性』を欠いた権力行使を行えば、それを国民が厳しく指弾し、政権支持率が急落する。そういう国民によるチェック機能が働いてはじめて民主主義が健全に機能する。このチェック機能が働かなければ、どんな権力であっても必ず腐敗する。・・今一番問われているのは、『日本国民の“品性”』なのかもしれない」。 都議選での自民党の歴史的大敗、その後の政権支持率の急落は、まさに国民がこの「チェック機能」を果たしたことを示している...