新企画［プチ・レポート］
コロナ禍にめげず、したたかに“がんばっています”！――№2

有限会社梅村工務店の「いすづくりキット」無料プレゼント企画!!

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い発出された緊急事態宣言が5月7日以降も延長される。人と人との接触が制限され、そのため業績悪化企業が続出してしまう「接近禁止不況」。「従業員にやってもらう仕事がないんですよ」――そんな厳しい現実に絶望感さえ抱く中小企業経営者も少なくない。

それでも苦境にめげず「今できること」を模索し、したたかに挑戦し続ける中小企業がある。愛知県豊田市にある有限会社梅村工務店はその1つだ。同社もご多分に漏れず、コロナ禍により受注が大きく減少した。「やるべきことがない」という現実が従業員に重くのしかかり、その表情は暗く沈んでいた。そんな状況を変えようと、代表取締役の梅村裕子氏が考えついたのが、自宅でできる「いすづくりキット」の無料プレゼント企画だ。

　（プチ・レポート№１は、スモールサンニュース４月20配信号に掲載しています。なお、連載『現場に行く』は新型コロナの影響で現場取材が困難なためお休みとし、本稿「プチ・レポートNo.2」をもってそれに替えます。ご了承ください。）

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「楽しむ暮らしを一緒につくる」ことを家づくりのテーマとしている同社では、これまでにも感謝祭やマルシェで「親子でイスづくり体験を楽しむワークショップ」を開催してきた。コロナ禍によりそれらのイベントが開催できなくなる中、それでも「今できること」を考えたこの試みは予想以上の反響があった。たくさんの応募があっただけではない。
「引きこもり中、何か作ったりするのもいいなと思いつつ、木のものづくりだけはちょっと手が出ていませんでした。そこへFBで流れてきたこのキャンペーンの投稿!　ありがとうございます!　二人の子どものイスになるといいなと思います。」「孫たちが時間を持て余しているので是非作らせてあげたいです!」――こんなメッセージが次々に寄せられ、暗かった従業員の表情にも明るさが戻ってきた。

梅村裕子代表はまた、ゴールデンウィーク特別企画として初めてのインスタライブにも挑戦している。テーマは『ゆうこ社長宅のウッドデッキを塗る』。

コロナ禍の下、「できないこと」を数えればきりがない。
どんな状況にあっても「今できること」を模索し挑戦する“したたかさ”――まさに、それこそが中小企業の真髄なのだ。

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