インタビュー/景気を読む 2022年2月号
「インフレーションかスタグフレーションか、カギ握る『賃上げ』 ~日銀の頑なな『緩和維持策』で“円安加速”の懸念~」 聞き手 北嶋詩穂(スモールサン事務局) 日本では企業が稼いだお金の内どれぐらいを労働者に分配したかを示す「労働分配率」が近年どんどん下がってきていて、これがデフレ長期化の大きな要因になってきた。今年は物価上昇を背景にこの流れが変わるかもしれない。今はまさにその正念場で、どうなるかは「賃上げ」にかかっている。「賃上げ」が物価上昇に追いつかない場合、物価がじりじり上がりながらも景気が低迷する「スタグフレーション」に陥ってしまう可能性もある。(本文からの抜粋) 10-12月期GDP成長率は5.4%増、...