インタビュー/景気を読む 2017年5月号
景気の実態は「足踏み」 ~GDP統計に惑わされるな~聞き手 大澤徳(スモールサンニュース事務局) 1-3月期GDP成長率 ~「実質」は2.2%増だが、「名目」は0.1%減~ 大澤 18日、内閣府が2017年1-3月期のGDP速報値を発表しました。物価変動の影響を除いた実質で前期比0.5%増、年率換算すると2.2%増ということでした。「5四半期連続でプラスとなった」とか、「個人消費の持ち直しが要因だった」といった解説を新聞が載せています。それを読んでいると「景気がだいぶ良くなってきたのか」と思えるのですが、どうなのでしょうか。 山口 この速報値を受けて「景気は堅調な足取りをたどっている」と書いていた新聞もあったね。本当にそうか...