インタビュー/景気を読む 2019年4月号
「年後半回復」説に説得力はあるか? ~「中国景気回復」への過大な期待は禁物~聞き手 大澤徳(スモールサン事務局長) 中国景気の「底打ち」は財政支出拡大の直接的な効果。景気失速の原因となった携帯電話、自動車、半導体は依然として前年割れが続いている。工作機械やロボットも減少が続く。だから、日本からの輸出も伸びない。・・・米中摩擦が続く以上、財政支出を増やしたからといって、その効果だけで中国がかつてのような世界経済の牽引役を再び果たせるようになるとは思えない。「中国景気の持ち直しで日本の景気も年後半には回復してくる」という見方は、ちょっと「甘い」んじゃないかな。(下記からの抜粋) 景気動向指数4カ月ぶり...