インタビュー（景気を読む）2015.12月号

米利上げの影響は？ ～強まる“景気下振れ圧力”～ 聞き手 大澤徳（スモールサンニュース事務局） アメリカが9年半ぶりの利上げ 大澤 16日FRBは2008年12月から7年間にわたって続けてきた事実上のゼロ金利政策を解除して、9年半ぶりに利上げに踏み切ることを決定しました。「0～0.25％」としてきた政策金利(フェデラル・ファンド・レート)を、17日から「0.25～0.5％」に0.25％引き上げます。今回の利上げをアメリカ経済の堅調ぶりを示すものと受け止めて、株価は上昇しました。先生はどう解釈されますか? 山口 この数ヶ月間アメリカの雇用関係の指標が良かった。そこで、「12月には利上げが実施されるに違いない」と多くの人たちが予想していた。...