瀧本智恵のシネマ・ノート 2017年2月号
「沈黙-サイレンス-」~人は決して一人では生きられない。~キリシタン弾圧1640年。江戸時代初期。イエズス会のロドリゴ神父(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ神父(アダム・ドライヴァー)は、キリシタン弾圧下の日本へ密航し、長崎に潜入。二人の目的は、師・フェレイラ神父(リーアム・ニーソン)が弾圧に屈し棄教したとの知らせを受け、その真偽を確かめることだ。道中、マカオで出会ったキリシタンのキチジロー(窪塚洋介)を道案内にトモギ村へ辿り着いた二人は、隠れキリシタンのイチゾウ(笈田ヨシ)やモキチ(塚本晋也)に出会い、密かに布教活動を行う。だが幕府の探索に遭い、彼らは神父たちの目の前で処刑される。 ガル...