瀧本智恵のシネマ・ノート 2016年5月号
「スポットライト 世紀のスクープ」~照らされて、初めて見えるもの。~記者たちの奮闘2001年、地元ボストンで最大の発行部数を誇る新聞社ボストン・グローブ社。新編集局長としてマーティ・バロン(リーヴ・シュレイバー)は着任早々の編集会議で、過去に小さなコラム記事で扱った、ゲーガン神父の児童性的虐待事件を掘り下げてはどうかと提案する。定期購読者の半数以上がカトリック信者。 部長のベン・ブラッドリー・Jr(ジョン・スラッテリー)は難色を示すが、提案の採用は決定。独自の調査で特集記事を手がける〈スポットライト〉チームが担当することに。リーダーのウォルター“ロビー”ロビンソン(マイケル・キートン)を中心に、マイ...