瀧本智恵のシネマ・ノート 2015年6月号
「サンドラの週末」(原題:DEUX JOURS,UNE NUIT)~やってみること。~崖っぷちの闘いサンドラ(マリオン・コティヤール)は、レストランの厨房で働く夫マニュ(ファブリツィォ・ロンジョーネ)、2人の子供と4人暮らし。彼女はソーラーパネル工場の従業員。心身の不調で休職中だったが復職が決まった。 だがその矢先、ある金曜日の朝、友人からの電話で解雇を知らされる。他の従業員のボーナスを払うためには彼女の解雇が必要と社長が判断したためだ。社内で投票が行われたという。 友人のとりなしで社長に会い、再投票を実施する許可を得る。16人の同僚の過半数の賛同を得れば、解雇は取り消される。投票は週明けの月曜日。「ボーナスをあき...