瀧本智恵のシネマ・ノート　2013年4月号

「だいじょうぶ３組」ここのところ、日本映画ががんばっているようだ。 もっと紹介したい、いやしなければ！というプレッシャーをいつも感じる。 お涙頂戴、教訓モノはどうも好きになれない。でも本作の批評を目にした時、何か違うような気がして触発された。食わず嫌いは良くない。果たしてその結果は。 先生と生徒の成長物語4月。東京郊外にある松浦西小学校の5年3組に、赤尾慎之介（乙武洋匡）と補助教員の白石優作（国分太一）が赴任する。 教育委員会に勤める白石は、自分が補助する条件で赤尾を教師に推薦し、特例が認められたのだ。白石の中には赤尾への期待と共に、教師として挫折した自分と向き合い、もう一度チャレンジしたいという...