スモールサンニュース瀧本智恵のシネマノート

瀧本智恵のシネマ・ノート 2022年6月号

「オフィサー・アンド・スパイ」(原題:J’accuse) 歴史は変わったのか ドレフュスを見舞う悲劇 1895年1月5日。ドイツに軍事機密を流したスパイ容疑で有罪となったフランス陸軍大尉アルフレッド・ドレフュス(ルイ・ガレル)の軍籍剥奪式。直立不動の胸から剥ぎ取られる勲章。「私は無実だ!」と叫ぶ声が虚しく響き渡る。終身刑を宣告され仏領ギアナの悪魔島へ送還。 その半年後、軍情報局の防諜部長に任命されたジョルジュ・ピカール(ジャン・デュジャルダン)。異例の若さで少佐から中佐に昇進。薄汚れた局舎、アンリ少佐(グレゴリー・ガドゥボウ)の下で怪しげな情報収集活動をする局員たち。早速、改革に乗り出す。 そしてある日、ピ...

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