スモールサンニュース瀧本智恵のシネマノート

瀧本智恵のシネマ・ノート 2021年2月号

「すばらしき世界」 拾う神もいる これが最後のチャンス 元ヤクザ、三上正夫(役所広司)。殺人の罪で13年の服役を終え旭川刑務所を出所した。身元引受人の弁護士・庄司夫妻(橋爪功・梶芽衣子)は東京で彼を温かく迎え入れる。庄司の尽力で生活保護費を受給しながらアパートでの一人暮らしが始まる。 その頃、テレビ制作会社を辞めて作家を目指す青年・津乃田(仲野太賀)は、テレビプロデューサーの吉澤(長澤まさみ)から来たドキュメンタリー番組の仕事を請ける。前科者の三上が子供の頃に生き別れた母と感動の再開を果たすという企画で、刑務所で書かれた個人記録である“身分帳”が資料として届く。芸者の母親の私生児だった三上は福岡の...

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