瀧本智恵のシネマ・ノート 2019年8月号
「世界の涯ての鼓動」(原題:Submergence)人は海に生まれ海に還るのか。 海で繋がる二人 海洋生物学者のダニー(アリシア・ヴィキャンデル)と、英国の情報機関(MI-6)の諜報員ジェームズ(ジェームズ・マカヴォイ)。フランス・ノルマンディーの海辺のホテルで二人は出会い、恋に落ちる。だが5日後、それぞれが背負う命懸けの任務のために離ればなれになるのだった。 1ヶ月が経ち、ダニーは海底調査船に乗り込む準備が大詰めを迎える。もし深海で潜水艇に故障が起きれば酸欠で死ぬという危険な作業だ。水道事業の指導員としてケニアに行くと言ったジェームズとは全く連絡が取れなくなっていた。実はジェームズは爆弾テロを阻止するために...