瀧本智恵のシネマ・ノート 2019年4月号
「ビリーブ 未来への大逆転」(原題:ON THE BASIS OF SEX) 変えるのは意志 男女は平等である 1956年。ルース・ベイダー・ギンズバーグ(フェリシティ・ジョーンズ)は、夫マーティン(アーミー・ハマー))が学ぶハーバード大学法科大学院に入学。500人の新入生のうち女性は9人で、学内には女子トイレもない。一歳の娘ジェーンの世話や家事は夫婦で分担し、弁護士になる夢を追いかけている。マーティンが癌を患い療養中の間は、二人分の授業を受けるがんばり屋だ。マーティンの就職に伴いコロンビア大学に移籍、首席で卒業。だが女性であることを理由に法律事務所に受け入れられず、やむなく大学の教員となる。 時が経ち1970年代。マーティ...