金融マンのひとり言 2014年3月号
金融機関のコンサルティング機能が高まらない訳2 前回は金融機関の職員の性悪説により短期間での人事異動が金融機関のコンサルティング機能が高まらない遠因となっていると書きました。 もうひとつコンサルティング機能が高まらない要因として考えられるのが金融機関の「預貸金の年間目標」の設定という問題です。 企業活動をしていく上で数値目標というものは必要であるといわれます(不必要説もありますが)。各金融機関にも当然、年間の目標数値が各営業店に与えられます。 金融機関の収益構造は基本的に資産(貸出金や有価証券)から生み出される所謂ストック収入が主流であり、収入が安定的であるといわれます。 しかしながら、当たり前...