金融マンのひとり言 2012年12月号
最後に金融庁は『自己責任』を貫く 先月、金融円滑化期限到来を踏まえて『巻頭座談会』が掲載されました。 表面上は円滑化後もリスケジュールなどの対応は継続されることと思いますが、実はポイントとなるタイミングがあるのではないかと考えています。 それは来年度各金融機関が受ける『金融庁検査』です。 金融機関は複数年に1回(毎年のケースもあり)、監督機関である金融庁の検査を受けます。検査の実施が決まると、事前資料の作成に膨大な時間を費やし、検査期間中も担当官とのヒアリングや追加資料の請求などでかなりの労力を要します。以前に比べると検査官の態度や提出資料が減っているとはいえ、『金融庁検査』の予告を好意的に受...