金融マンのひとり言 2020年9月号
「現実肯定と思考停止」 金融機関の貸出金が爆発的に増えています。 コロナ緊急対策のため保証協会の保証付で金融機関のリスクはほぼありません。 顧客の『資金繰り状況』と『将来を見据えた審査』の狭間では時間が優先されるのはやむなしです。 しかしこの状況下では現実に『実態を見る』『考える』“時間”が削られていきます。 やがて、この「思考停止」とも思われる審査手法が『肯定』されつつあります。 このままでは金融機関職員の『思考停止』状態が蔓延してしまう可能性が高くなります。 昨今金融機関には『担保保証に依存することなく、事業内容や将来性を見極めた上で融資を行うこと』が要求されてきました。 金融庁の『金融検査マニ...