金融マンのひとり言 2020年4月号
「安心と経済」 コロナウィルス感染の問題で、政府の『対策』が連日報じられ、その処方箋に注目が集まっています。 しかし、『経済』というメッセージが先行し、受け手である『人』に響いてこない。 金融支援や経済政策が奏功しても、それは短期的な処方箋に過ぎません。人間が安心して暮らせるようにならなければ、消費が喚起されることは難しいと思います。 人間の欲望の根源である生命の“安全”や生活の“安心”が担保されなければ、上位の欲に上がることはありません。 経済を支えているのは“人の営み”であり。行動は感情に支配されているため、将来不安が払拭されない限り積極的な消費行動に移ることはありません。 建築資材が入らず住宅が...