金融マンのひとり言 2020年2月号
「“将来性を見据える”ために必要な“5%の新規性”」 ディスカッション・ペーパー 『検査マニュアル廃止後の融資に関する検査・監督の考え方と進め方』なるものが金融庁より発表になりました。同時に1999年から約20年間続けられた『金融検査マニュアル』が廃止となりました。 バブル崩壊後、1990年代には金融機関が破綻(1997年に拓銀、山一證券など)により、一時的にペイオフ凍結(預金の全額保護)が実施され金融機関の不良債権処理問題が喫緊の課題とされ、1998年の金融庁の発足をうけ『金融再生法』が施行され翌1999年に『金融検査マニュアル』が公表されました。 『金融検査マニュアル』はそれまでの『裁量行政』からの転換をねらい『行...