金融マンのひとり言 2019年5月号
論語と算盤 道徳なき経済 新しい1万円札の肖像に『渋沢栄一』が選ばれるそうです。 【渋沢栄一記念財団HPより】 渋沢栄一は1840(天保11)年2月13日、現在の埼玉県深谷市血洗島の農家に生まれました。家業の畑作、藍玉の製造・販売、養蚕を手伝う一方、幼い頃から父に学問 の手解きを受け、従兄弟の尾高惇忠から本格的に「論語」などを学びます。 「尊王攘夷」思想の影響を受けた栄一や従兄たちは、高崎城乗っ取りの計画を立てましたが中止し、京都へ向かいます。郷里を離れた栄一は一橋慶喜に仕えることになり、一橋家の家政の改善などに実力を発揮し、次第に認められていきます。 栄一は27歳の時、15代将軍となった徳川慶喜の実弟・後の水戸...