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2019年 新年のご挨拶
2019年元旦
あけましておめでとうございます。
皆様のご多幸とご健康を心からお祈り申し上げます。
中小企業サポートネットワーク「スモールサン」主宰、
立教大学名誉教授山口義行
昨年はまことにお世話になりました。
とりわけ「虎屋」の黒川社長を招いて開催した
「スモールサン10周年記念イベント」には
全国各地から多くの会員諸氏にご参加頂きました。
そのパーティー会場で、皆様から
「ともにスモールサンを発展させていきましょう」と
お声をかけていただいたことは、
スタッフともども私にとって大きな励みになりました。
あらためて心より感謝申し上げます。
ところで、皆様は
大晦日の夜をどのように過ごされましたか。
私はNHKの「紅白歌合戦」ではなく、
TBSの「SASUKE」を観ていました。
それはたんなる「筋肉系」の番組ではなく、
「挑戦」することのすばらしさを伝えてくれるものでした。
さて、「挑戦」と言えば――
今、日本が「挑戦」すべき課題は何なのか。
もちろんそれは多岐にわたると思いますが、
なかでも私が重要だと思うのは、
「“多様性革命”の推進」という課題です。
昨年11月号のスモールサン・ニュースの対談記事で
「大企業からの転職者の活用」をテーマに取り上げました。
また12月号では「障害者の活用」をテーマにしました。
これらの記事で、私が強調したかったのは
「多様な人材」を受け入れ、活用することなしには
今後中小企業の成長も日本社会の発展も
ありえないということです。
今年は、昨年発覚した「障害者雇用数の水増し問題」や
昨年成立した「出入国管理法の改正」を踏まえて、
とくに障害者や外国人労働者の活用が
喫緊の課題になると思われます。
それは企業経営だけでなく、
社会的諸制度や国民の意識
また教育制度の改革など、
広範かつ大幅な改革を必要とするものです。
そこで、私はこれを「多様性革命」と呼ぶことにしました。
歴史を振り返れば、日本は「多様性」を受け入れ、
それをエネルギーとすることで発展を遂げてきました。
「攘夷」から「開国」に舵を切った“明治維新”は
その典型だと言えます。
深刻な人手不足や産業構造の大きな変化に直面する日本は
今こそ、この「多様性革命」を強力に推進しなければならない。
――私は最近そんな感覚を持つようになりました。
そうした「時代感」に立てば、
今年はまさにその「皮切り」となる重要な年です。
では、私は今年をどう生きるべきなのか。
――2019年元旦、こんなことを考えています。
皆さんは、どんな「時代感」をもって“今年”に挑まれますか?
本年も、どうぞよろしくお願いします。