教授のコラム/「社長」の言葉「伝わってますか?」第27回
第27回(最終回)「主体的」とは「批判的」であること 〜社員の「主体性」を引き出すコミュニケーション〜 今回も、前回に引き続き「対話」をテーマにとりあげたい。前回は「対話はストレスだ」ということについて記した。 ところで、対話をストレスと感じる理由の1つに、「相手にあれこれ批判されるのが嫌だ」ということがある。 この気持もわからなくはないが、「実は相手が自分の意見に対して批判をし始めたら、その対話は半ば成功」と考えるべきなのである。 とくに、主体的な従業員を育てるためには、彼らに「批判させる」ことが重要である。 以下、拙著『聞かせる技術』(河出書房新社)の中から、関連箇所を引用する。 「主体的」とは「批判...