教授のコラム/「社長」の言葉「伝わってますか?」第24回
「聞かせる」ことは「考えさせること」 〜“分かった時”が“分からなくなる時”〜 聞けば聞くほど、続きが聞きたくなる――そうなるためには、話の展開が「知的欲求の連鎖」を生むようになっていなければならない。「1つの答えがまた1つの疑問を生む」、「その疑問の答えを求めて、また聞き手は話に耳を傾ける」といった具合である。これはけっして簡単ことではない。しかし、これができれば、聞き手を飽きさせることなく、グイグイと自分の話の中に引き込んでいくことができる。 以下、拙著『聞かせる技術』(河出書房新社)の中から、この点について記した箇所を引用する。 「分かった」時が「分からなくなる」時 聞けば聞くほど、続きが聞きた...