遠山教授の中小企業コラム 2024年1月号
「起業・事業創造の『もうひとつの道具箱』:エフェクチュエーション」 立教大学経済学部教授 遠山恭司氏(中小企業論担当) 「道具箱はふたつあって、予測可能な場面で使えるモデルと、そうでない場合のものがある」(参考文献(1)より引用) 予測可能かそうでないか? Covid-19パンデミック、ウクライナ戦争や米中貿易摩擦、デジタル技術や生成人工知能(AI)の指数関数的発展などが、経済経営環境と市場の変化をますます予測不能なものにしています。大学における研究や教育の場面においても、従来、堅く信じられてきた理論がはたしてその社会変容に適応しているかどうか、自問と再考を求められています。 これまでの経営学やマーケティン...