遠山教授の中小企業コラム 2019年9月号
世界を巡るパンの開発ストーリー立教大学 経済学部教授 遠山恭司氏(中小企業論担当) 9月1日の「防災の日」をふまえて、会社や家庭で日頃の備えを見直す時期がやってきました。大規模な地震や津波、局所的豪雨、それにともなう停電や断水、はたまた交通網やサプライチェーンの寸断は、会社経営と日常生活に大きな影響をおよぼします。 そんなとき、会社や学校、役所、家庭にあると助かるもののひとつが、非常食。そのアイテムに「やわらかくて、おいしいパン」を付け加えたのが、パン・アキモト(栃木県那須塩原市)のつくる「パンの缶詰」(図1)です。賞味期限は37ヶ月。ご存じの方も多いかもしれませんが、今回は、その開発ストーリーを...