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SSゼミ名古屋・9期・第2回
●テーマ●
『世界経済が日本に与える影響と対策』
●講師●
リサーチアンドプライシングテクノロジー(RPテック)株式会社
代表 倉都 康行 氏
●講義内容詳細
経済分析・金融工学の専門家である倉都康行氏にお越しいただき、欧州・米国の動きが日本経済に与える影響について分かりやすく解説して頂きました。
【ゼミレポート】
◆世界経済と資本市場の「いま」
実態経済としては順調だが、中国経済不安、欧州景気が鈍化、政治が影響を与えている。
資本市場をみると小さな波が立ち、これから変化していく兆しがある。
原因として、世界政治の影響、新興国通過の下落、株価の変動率上昇、金利に不安定感などあり、マーケット変化していく要因がある。
◆世界経済のリスク分布
世界経済に与える政治リスクについて、具体的に影響を与えている事をお話いただきました。
・世界的に借金が急増、特に中国と米国の金利上昇による負担増。
・トランプ大統領の保護貿易方針
・新興国通過・国際・株式の急落
また世界同時景気減速へつながる可能性もある。という話題も上がりました。
◆日本国内リスクと市場心理〜中期的なリスク〜
日本経済が、今抱えるリスクや市場についてお話いただきました。
・政治の慢心
安倍政権が続き、安堵感があり、乏しい構造改革への期待。
・日銀の思考停止
長期低金利への懸念、地銀経営問題の表面化の可能性。
・2019年秋の消費増税実施
2019年4月の地方選挙、6〜7月参議院がハードルとなる。
◆私達は何に留意すべきか?
・米国は、従来の米国ではない
自由貿易体制の庇護者から破壊者になる。
・利上げ論調に騙されるな
金融緩和の出口なし。利上げ停止の可能性
・新興国危機のメッセージとは?
引き際になれば、誰が裏で泳いでいたのかがわかる(ウォーレンバフェット)
・最大の震源地は中国
中国市場には要注意
また、世界経済リスクについての具体的な事例をお話いただき、世界経済が日本経済に与える影響、対策についてお話いただきました。
【懇親会】
恒例の懇親会、講師の倉都氏にもご参加いただき、ゼミ中に行った交流をより深める事ができた懇親会となりました。
今回のゼミでは、世界経済の具体的な現状とこれから予測される動きが、日本経済にどのように影響を与えるのか、今の日本経済が抱えているリスクについて知る事ができました。
知らないで対策をしないのか、知って情報を取りにいき、必要に応じた対策をしていく事をするのかでは、これから大きな差が出てくるように感じました。
スモールサン ゼミNAGOYA
サポーター 関上 直人