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SSゼミ名古屋・7期・第10回
●テーマ●
「スモールサンの学びを活かした“隣接異業種”の実践事例と本質を考える」
●講師●
株式会社五常 取締役 副社長
ゼミCHIBAメンバー
河野 佳介 氏
●講義内容●
スモールサンでの学びを生かして新たなビジネスモデルを構築され、3年で売上げを3倍にまで伸ばされた河野氏に、隣接異業種の経営実践とその成功の本質について、お伺いしました。
【ゼミレポート】
◆ パクるは、恥だが役に立つ
隣接異業種で実践をする際、パクる事から様々な事業を実践され、20の失敗をした後、21手目の台車ビジネスで成果を上げられました。
失敗・パクる事を恥じず、実行すれば成功しても失敗しても役に立つ。
失敗とパクった経験が、台車ビジネスで成果を上げた際、役に立っている。
自分の得意分野で勝負する事が大切!
◆隣接異業種を始める際考える「3つのポイント」
隣接異業種を始める時に、河野氏が必ず考える3つのポイントをお話いただきました。
・ 誰に
・ 何を
・ どのように
3つの中でも、始めに「誰に」に注目する。
どんな人にも商品・サービスを提供するのは難しいため、ターゲットを明確にするため、誰に着眼する。
そして、誰の悩みを解決するのかがビジネスの本質になる。悩みに対して、自社ができる事を考える事で、何をするのかが明確になり、どのようにしたらいいのかが見えてくる。
自社が何屋なのか、本質を明確にし、悩みを解消できる事を探る。
◆ できることをするよりも、悩み解消をすること
河野氏がうまくいかなかった時期の悩み。
営業しても誰も勝ってくれない。専門家には勝てない。
失敗経験の1つに、大きいコミュニティに加入してみたものの単価が低く失敗してしまった。
数多くの失敗経験と成果が出た経験から、できる事をするよりも悩み解消する事が大切だと感じているとの事です。
◆ 誰かの悩みを解決し、いい流れを連鎖させていくには?
河野氏が、成果を出されてから行なってきた事についてお話がありました。
自分の仕事は、パートナー(企業・関わる人)の支えがあって成り立っているので、利益を還元する。
また自社、お店のことを社員が熱く語れる事で、感動を生みお客様を増やす流れを作る。
悩みの本質を知るには、相手の話に共感し、最適な解決案を提案する事。
◆隣接異業種を成功させるための考え方
・ 成果が出ている事例をパクる。
・ 悩みを解決する事を起点に考える。
・ 誰に・何を・どのように。を意識して考える。
・ 何屋の本質と価値を明確にする。
◆懇親会
懇親会では、講師の河野氏にもご参加いただきました。
恒例の質問コーナーで出た一部をご紹介します。
・すぐ実践するポイント、実行される勇気は?
ないが、やるしかないでやる!
・成功の反対は、失敗でなくやらない事、マーケティングを考える根本は?
既存のお客さんに注目!
など、学びを深めながら交流を深めました。
今回のゼミでは、失敗を恐れず、パクって実行してみる事の大切さを感じました。パクるといっても、パクろうと思う事に対して自社の事に置き換えてやってみる事。
また隣接異業種を考える起点として、できる事より「お客様の悩みを解決する事」
今できる事が、必ずしもお客様の悩みを解決できるかはわからない。だからこそ、悩みを解決する事を起点にする事が大切、これから実践していこうと強く思いました。
スモールサン・ゼミNAGOYA
Pサポーター 関上 直人