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SSゼミ名古屋・7期・第9回
◆テーマ
「強みを生かして挑め!“小出流”ビジネスチャンスの作り方」
◆講師
スモールサン・イノベーションプロデューサー
富士市産業支援センターf-Biz センター長
小出 宗昭 氏
これまでに、1,000件以上の新規ビジネス立ち上げの支援をされ、数多くのヒット商品、地域経済の活性化を実現させてき小出氏の講義から、実際の中小企業におけるイノベーションの事例を元に、新しいアイディアを見つけてビジネスに変えるノウハウを伝授していただきます。
【ゼミレポート】
◆ なぜ、f-Bizモデルが全国に広がり取り入れられるのか?
富士市産業支援センターf-Bizでは、結果にこだわる取り組みから、全国で取り入れられ、国会でも事例を話された事があるほどです。
これだけ取り入れられている理由の1つに、既存の産業支援機関に経営相談にくる人が少なかったためです。課題・悩み・不安を解消したいために支援センターを利用するはずが、経営相談にくる人が少なかった
産業支援センターに一番多い相談は、「売上が上がらないこと」
細かい事情は多々ありますが、相談にくるという事は悩まれている事、根本は売上、悩みを解決するために、売上という結果にこだわっており、このモデルが全国に広がっています。
◆ 売上を上げるためにセールスポイントを活かす
どの会社にも必ずセールスポイントがあるので活かす事。常識に囚われず、ターゲットを絞り込む。セールスポイントを見つけ方として、今ある強みよりも弱点に着眼すると、自社だけの強みが浮き上がってくる。
また「セールスポイントは必ずある」と思う事。弱点ほど特徴があるので、見え方が変わると強みになる可能性は十分にある。
セールスポイントを探るポイントとして、「自社目線・他社目線・第三者目線をもつ事」
◆ 1番大切な武器は「知恵」
知恵は、誰しもが使える武器。アイデアを生み出す、見方を変えてみる、
自社の強みを見える化。今できない事の明確化。見せ方を変えるなど、どんな取り組みをしていくにしても、知恵を働かせる事が根本であり、知恵を使っている経営者は結果を出している。
f−Bizでも、相談者にお金をかけずにできる提案を行うために、知恵をしっかり活用している。
◆ 販路拡大に必須の情報発信「SNS活用」
f−Bizへ相談くる方の多くは売上で悩まれており、あまりお金をかけられない。そのため販路拡大の手段としてSNSの活用を提案する事が多い。
ただSNSを使うのでなく、今ある商品やサービスの強みの明確化、コンセプトや使うシーンを明確にし、SNSで戦略的に情報発信することで、たくさんの企業が成果を出している。
よく使われるSNSは、「ブログ・Facebook・YouTube」
SNSの情報発信は、いきなり販売するのでなく、「まず知ってもらう事」
何を知ってもらうのか? 自社の「こだわり」を知ってもらうこと。
◆ 知恵を出すポイント
・ なぜ、この成果が出たのかを考える。
・ 成功した理由を探る、活用する。
・ 知恵を振り絞る、見方を変えてみる。
成果が出たという事実を受け止める事。この事実を疑ってしまうと、思考が止まり知恵は出ない。だからこそ、成果が出た理由を探り、活用していく事が大切。
◆懇親会
恒例の懇親会では、講師の小出氏は欠席でしたが、ゼミメンバー同士で、今回の知恵の出し方、強み、SNSの活用法についてなどの話題を中心に、交流を深めました。
今回のゼミでは、全国に広がっている富士市産業支援センターf-Bizの取り組みや実績を伺い、知恵の大切さを実感しました。売上を上げるための取り組みとして、まず自社の状態を理解する事。売上を上がるために、お金をかけてやることだけがいいのでなく、知恵を振り絞るとお金をかけずともできる事はある。
お金をかけるにしても、知恵を出して行えるかが、成果に大きく影響すると感じました。
最後に、自社からの情報発信、SNSは使い方1つでビジネスに活用できる事を痛感したゼミでした。
スモールサン・ゼミNAGOYA
Pサポーター 関上 直人