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SSゼミ名古屋・7期・第5回
◆テーマ
潮目の変化にどう立ち向かうか!
〜賢い経営者は『学ぶこと』を怠らない
◆講師
スモールサン・エグゼクティブプロデューサー
立教大学経済学部教授 山口 義行先生
2016年がもう直ぐ終わる潮目、2017年に向け日本経済の変化に対して、中小企業はどう立ち向かったらいいのか?
政治情勢、海外情勢、経済情勢の変化を踏まえて、山口先生の読む力を伺いました!
【ゼミレポート】
スモールサンが提唱する経営者の3つの力、「読む力・問う力・つなぐ力」に基づいた、2016年の現状から見る2017年に起こり得ると予想される事、現状の情勢と変化にどう立ち向かったらいいのか?
◆ 激動の2017年
4人の変数の絡みが激動する2017年で大きく関わるお話がありました。
その4人とは…
トランプ・イエレン・習・黒田
それぞれが担う役割は以下の通りです。
アメリカ大統領・アメリカFRB・中国・日銀
アメリカ大統領がトランプ氏に変わり、アメリカのシナリオが不透明。
アメリカFRBと大統領の関係から、FRBの対応により景気へ影響を与える。
中国の景気失速、日銀の対応は、2017年に影響に大きな与える。
◆DI値から先行きを読む
2017年を見る指標の1つにDI値のお話がありました。
DI値、2016年は改善をしているものの、先行きをみるとマイナス4ポイントとなっている。一時的にポイントが上がった要因は、中国の生産能力ダウンや自動車のかけこみ需要、中国の不動産事情などによる一時的上昇。
根本的な打開策でないため、先行きはマイナスになっている。
◆ 各国の銀行金利が与える影響
2017年の変化として、金利の話が上がりました。
・ FRBの金利引き上げによる影響。アメリカの銀行金利が上昇する
・ 日本の銀行金利、コールレートがこれから上昇する
・ イールドカーブコントロールが国際に与える影響
今までの低金利が異常であり、今年は上昇すると見られる。
特に2017年後半から激動すると予測、今から準備する必要があるお話が上がりました。
◆ 市場・地域・人の壁を乗り越える
・ 採用ページへの工夫
・ 社員にまかせる事で自主性を養い、成長を促す
・ 人を育てるプロセスを社内と社外へ見える化する。
入社したらどうなるのか、求職者が求めている情報を提示する事。
求めている情報を提示する事が、いい人材を採用する事につながり、入社時のご家族への理解も深まる。
人を育てるプロセスを作り、見せる事で自社の見直しと採用にもいい影響を与える事ができる。
自社の従業員と意見を共有できる環境を作り、従業員と共に会社を作り上げていく事。
最後に、山口先生が2017年3月末にて立教大学を退職される事から、少し早いのですが、ゼミNAGOYAよりお祝いの花束を贈呈致しました。
◆懇親会
恒例の懇親会では、講師の山口先生にもご参加いただき、ゼミまとめシートの質問に対する回答もいただきました。
今回は年末という事で、懇親会参加者一人一人に今年の目標、達成できた事を発表していただき、山口先生に選んでいただいた3名にプレゼントをお渡しする企画を行いました。
楽しく交流も深められた時間でした。
今回のゼミでは、なぜ2017年が激動となるのかを学ぶ事ができたゼミでした。
アメリカ大統領がトランプ氏に変わった事、FRBの金利引き上げ。中国の景気失速、日銀の金利、国債が与える影響。
2017年に起こりうる変化に、実際に起きてから対応をするのではなく、学びから事前に予測し、自社で対策を打っていく必要性を強く感じたゼミでした。
スモールサン・ゼミNAGOYA
Pサポーター 関上 直人