スモールサンゼミ名古屋

◆テーマ
『中小企業の生き残り戦略と金融動向』
人口問題、消費税増税、経済環境等についてお話を伺いました。
鋭いツッコミ、核心を突かれた話に思わず聞き入る内容でした。

◆講師
有限会社川野コンサルティング
代表取締役 川野 雅之 代表

【ゼミレポート】


 中小企業がこれから生き残るための戦略、金融動向をゼミメンバーの質問にお応えしていく形でお話していただきました。

◆    企業の雇用問題
 今の日本企業数、約300万。子供は約100万人。
 今の若い人達は、ただ時給を上げても集まらなくなっており、自分の時間や家族や友人との時間を大事にする傾向にあります。

 海外なら人件費を抑えられるかというと、そうではないお話もありました。
 人件費、中国は10年前の10倍に上がり、ベトナムも毎年給料が10%程度上がっている状態、人件費は上昇傾向にあるようです。

◆    事業家と経営者の違い
 事業家:ずっと先をみて、人や事業をみて投資をし続ける。
 売上が上がり、いくらお金ができてもいつ潰れるかわからないと理解しているため、常に事業への投資を考えている。
 経営者:少し儲かったら、現状に満足してしまう。
 現状に満足してしまったら、衰退していく一方になってしまう。

 社長は事業家である必要があり、世間の状態を知るために、情報収集や必要な事への投資をしていく事が必要不可欠というお話がありました。



◆    銀行の融資事情
 融資の際、銀行との話は理論武装、人との関係性はあまり影響しない。
 今の銀行融資が通りやすい傾向、事業計画書をしっかり作成する事よりも、融資を受けた後、どういった事をするのか、具体的なアクションプランを伝える事が重要。
 銀行は、再チャレンジや新しい挑戦には応援してもらえる傾向にあり、現状維持するための融資、リスケする事には厳しい対応。

◆    長期投資は3年以内で回収が見込める事にする
 長期の投資は、今が安全でも先がどうなるかはわからないため、見極めるポイントは、3年以内に投資した額が回収見込める事に投資する。

◆    情報を知る事と行動の重要性
 情報を知っていないと、何をしたらいいのかわからず動けない。また情報を知っても、行動に移さなければ変化は起こらない。シンプルな事ですが、できていない経営者が多く、情報を知る事と行動する事はとても重要という話がありました。


◆懇親会
 恒例の懇親会、川野代表にもご参加いただき、交流を深める中、ココだけの話も含めてご歓談していただきました。

 今回は、経営者として、情報を知る事はとても重要であり、得た情報から、また情報を得て、複数の視点でみて、どんな発想をするのか?
 発想ができたら、まずやってみる事が大切だと感じたゼミでした。

スモールサン・ゼミNAGOYA
サポーター 関上 直人


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