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SSゼミ名古屋・9期・第7回 生き残るための経営管理② 「中小企業の生き残り戦略と金融動向」
安倍政権も7年目に入り、政府の発表した1月の月例報告経済報告によると、
景気の総括判断を「緩やかに回復していると」と据え置き、
2012年12月から始まった景気回復の機関について「戦後最長となった可能性がある」と指摘しています。
一方、中国経済の原則が重荷となりアップルの9期ぶりの減収に見られるように、
世界の景気判断を35か月ぶりに下方修正するなど、先行きリスクは増えています。
そんな経済の先行き不安の中、中小企業にとって金融機関との関係や、信用保証の問題、不動産市況の先行きなど、
どのように未来を描いていけば良いか、生き残って行けばよいか、
そんな質問に応答形式で多くの企業再生を手掛けられた、川野コンサルタントの川野雅之氏にお話を伺います。
講師:有限会社川野コンサルティング・代表取締役 川野 雅之 氏
開催日時:2019年2月18日(月)18時20分~
担当プロデューサー:山内税務会計事務所 山内 新人 氏
ゼミレポート
◆起業支援する動きが強まっている
大学や大手企業では、若い世代への起業支援をする動きが強まっている。
東京では、ITの街にする動きがあり、ハイクラスな人材が集まる。
一極集中する動きが出ており、真面目にコツコツやるだけの人はいらない。
チャレンジする人が応援される時代。
◆銀行の評価制度の変化
スコアリングモデルから動態モニタリングへ移行していく。
今まではスコアリングモデル、決算書などの財務表・資産表で評価された。
これからは動態モニタリング、お金の動き、支払いのタイミングを見られる。
税金を滞納していないかなどを含め、厳密に見られるようになる。
◆銀行が行っているAI審査
融資の際、人が審査するのでなくAIが審査する方向になっている。
申込みは窓口で受けても、AI審査で融資結果が出る流れになる。
また、キャッシュレス決済の導入も進み、ATMを使わなくていい仕組みになっていくと見られる。
◆データで管理されていく時代
スマホ保険。仮想通貨。キャッシュレス決済など、デジタルが進む中、利用する上でデータは取られている。
またデジダル技術による市場や経済の変化は、これからも続くため目を向ける必要がある。
◆製造業の現状
モノを作っているうちは、明るい未来はない。
若手の日本人で、製造業で働きたい人はすごく少ない。行きたがらない。
どれだけ改善をしていても、AIに取って代わられるため、人ができる発想力を活かす事をしていく必要がある。
そのため、今まで以上に外にも目を向けていかないと厳しい。
◆働く意味とアイデアの重要性
身体を動かすのが労働ではない。ただの作業。
アイデア勝負。アイデアからビジネスにつなげるのは難しくない。
全く知識がない所から、アイデアで成果を出している事例は数多くある。
また、つなげるための制度や体制は数多くあることから、ただの作業をするのでなく、頭をつかい知恵を働かせ、アイデアを生み出していく事は大切。
懇親会
懇親会では、講師の川野先生にもご参加いただき交流を深めました。
今回は、懇親会ながら各テーブルにて真面目な討論をする機会が多く、今ある自社の課題についてのお話が多くされ、楽しくも学び多き時間となりました。
今回のゼミでは、刺激が多い話題が多くありました。
デジタル化がどんどん進み、銀行のAI化が進み、決済方法はキャッシュレス決済が進んでいるため、変化に対して柔軟な対応が求められる時代だと思いました。
AI、デジタル化が進む中、人だからこそできる事が重要視される。アイデアを考え、思いついたらチャレンジしてみる事。チャレンジする人は応援してもらえる。
柔軟な対応、チャレンジをしていく気持ちをもって、日々望んでいこうと思ったゼミでした。
スモールサン ゼミNAGOYA
サポーター 関上 直人