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SSゼミ名古屋・14期・第2回 ランチェスター戦略で考える中小企業の「両利きの経営」
近年、経営の世界で「両利きの経営」というワードが注目を集めています。
これは、「主力事業の継続的な改善(=利益を生む既存事業のレベルアップ)」と「新規事業に向けた実験(=成長の可能性がある事業の模索)」を掛け合わせて、新規サービスが続々登場する時代でも企業が生き残っていくことができるという経営理論です。
新型コロナ禍の影響で社会環境が大きく変化して売上を立てにくくなったうえ、ゼロゼロ融資の返済もスタートするなど中小企業にとって大変厳しい状況のなかで、大企業だけでなく中小企業といえども「両利きの経営」に取り組む必要性がいっそう増しています。
そこで今回は、永年、企業の戦略コンサルティングを行っている戦国マーケティング株式会社代表取締役 福永雅文氏に、現在の事業を磨きながらも新分野への展開に成功している中小企業の具体的な事例を交えながら、「両利きの経営」を実現する方法や考え方などをご案内いただきます。
講師:戦国マーケティング株式会社 代表取締役・ランチェスター戦略学会 常任理事・財団法人SAWADA FUNDATION 理事 福永 雅文 氏
担当プロデューサー:税理士法人AtoY 代表社員/コークリエーション合同会社 CEO/イノベーションファシリテーター 山内 新人 氏
開催日時:2023年11月20日(月) 18時20分~
ゼミレポート
・今回の講義を聞いて
故田岡信夫先生が確立した競争戦略・販売戦略の理論と実務体系のこと。
聴講する中で、この戦略を使っている際、目標、目的、戦略等をはっきりさせて取り組んでいるという共通項を見つけた。また、複数人で目指す際は先程述べた各項目の共通言語化も重要だそうだ。今回の講義を聞き、自分が将来やろうとしていることについて、なんのためにやるのか、やったあと自分はどうなっていたいのか、そのためにどのようなことを学び、どこで働きたいのかを再度見つめ直す必要があるなと感じた。
・戦略活用例
戦略を活用した収益等の改善方法として、市場規模・参入業者・競争・顧客層などをはっきりさせて一つの特定市場に集中したり、効果を実証し、性能差を顧客に体感してもらい、豊富なビフォアサービスで関係性を確立すると、販売後の利益を確立することができる。また、ルートセールスは受注活動の量と質を見直し、案件セールスは受注活動の進捗管理をしっかり行うとよい。