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SSゼミ名古屋・10期・第6回 【公開ゼミ】「今後の経済動向と中小企業経営」
★公開ゼミとして開催!★
●講義内容詳細・山口義行からのメッセージ●
2018年12月あたりから景気の状況に明らかな変化が見えてきています。
景気は徐々にスローダウンし、米中摩擦の影響もあって、いよいよ景気局面が大きく転換する可能性が出てきました。
低金利、低失業、低倒産という「ぬるま湯状態」が当たり前になっていた日本経済にも、
不安定な世界経済の影響が確実に表れ始めた今こそ、中小企業経営者は「危機感」を持ち、
「読む力」「問う力」「つなぐ力」を発揮して、より強靭な会社づくりを実践していくことが求められます。
講演では、そんな不安定な経済動向の今後の見通しとともに、そうした企業づくりのための重要な“ヒント”を示します。
講師:SS主宰・立教大学名誉教授 山口義行
開催日時:2020年1月20日(月)18時20分~
担当プロデューサー:税理士法人AtoY 代表社員/コークリエーション合同会社 CEO
イノベーションファシリテーター 山内 新人 氏
ゼミレポート
◆日本の景気 「増税の影響は和らんでいる?」
日本政府は、増税の影響は和らんでいると発表しているが、景気ウォッチャー調査の結果を見ると、リーマンショック並に悪い状況。しかも以前の増税期(5%~8%)の時と違い、景気の追い風となる材料もなく、現状の景気は悪いと言える。
◆輸出もマイナスが続いている
昨対比を見ると、前年度をほとんど下回っている。特に中国と米国の数字は悪い。中国は景気失速の原因となっており、ファーウェイ・一帯一路・5Gなど、今後の景気に影響を与える要因があり、今後の動きを読み解く必要がある。
◆銀行の変化
貸し倒れ引当て金(倒産して回収不能になった場合の対策金)の残高が上がってきている。これは銀行の利益が減って来ていることと、景気が悪いために対策金の残高が上がってきているのではないかと思われる。
◆人手の問題
2019年、求人数がどんどん減っている。人を雇う力が落ちている要因として、製造業の期間工打ち止め、パートの減少から見て取れる。
しかし、問題を分けてみると打開策もある。大手企業退職者の採用がしやすくなっている。
中途採用のメリットは、未体験ゾーンを経験していること。成果を出した企業もありました。
◆量質変化~一定まで量が増えると質の変化を引き起こす~
限界についての話題を踏まえてお話がありました。
大企業出身者の採用、人材評価を多段階に変えるなど、限界の中では気づくことが難しい。限界を感じる事で新たな成長につながる。
懇親会
恒例の懇親会、講師の山口義行先生、多くの方にご参加いただき、山口義行先生と参加された方々と懇親を深めました。
まとめ
今回のゼミでは、日本の景気がかなり悪い状況である事を実感したゼミでした。数字を見れば明らかですが、政府やメディアではあまり報道されていないため、数字をしっかり見る必要があると思いました。
また限界を知る事で新たな成長につながるお話は、限界が悪いことではなく、次につなげるために重要だと思いました。
スモールサン ゼミNAGOYA
サポーター 関上 直人