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SSゼミ岐阜・2期・第5回「今後の経済動向と中小企業経営」
●講義内容詳細・山口義行からのメッセージ●
2017年をピークに今後徐々にスローダウンするとみられている日本の景気。
懸念される「米中貿易戦争」の影響や「紅い半導体」(中国産半導体)のインパクト。
AIやEVなど技術革新がもたらす100年に1回といわれる産業構造の変化。
――日本の中小企業を取りまく経営環境はいよいよ大きな変化の時代を迎えます。
経営者は、経営環境のそんな劇的変化にも「揺らぐ」ことなく、また「遅れる」ことのない強靭な企業を作っていかなければなりません。
講演では、そうした企業づくりのための指針を示します。
今こそ、低金利、低倒産という「ぬるま湯」状態に慣れてしまった企業経営者の意識変革が求められているのです。
講師:スモールサン・エグゼクティブプロデューサー 山口 義行
実施日時:2019年2月28日(木)18時30分~
担当プロデューサー:山内税務会計事務所 山内 新人 氏
ゼミレポート
◆障害者雇用について
中小企業は、これから障害者雇用が必要になる。
著名人でも、発達障害がありながら成果を出された方がおり、そうでない方でも個性を活かして、成果を出した事例はあるが、実際に雇用している中小企業は少ない。
障害者雇用の課題の1つに話ができない事がありますが、
「話ができない=仕事ができないではない」
話はあまりできなくても、個性を活かしてできる仕事がある。
障害者の多様性を活かし、考え方を豊かにする事で経営に活かす。
◆米中の貿易問題
中国が大国から強国になる動き、ファーウェイ問題。米国と中国の貿易問題は去年も話題になっているが、今年は大きくなると思われる。
今回の貿易問題は、米国一強が崩れ、陣取り合戦になると思われる。
そうなると、アメリカの景気が落ち込む可能性があり、日本も落ち込む可能性がある。
2018年の日本の貿易輸出量をみても、輸出量は下がっている。
◆データを活かし成長した企業 HillTop株式会社
成長している企業、HillTop株式会社のお話がありました。
鉄工所ながら、システム化、脱下請け、脱量産、小ロット生産を行い、利益率20%・求人募集1500人以上くる会社へ成長。
1番苦労した事は、データ化。AIが発達しても、つなぐ力があっても、データがなくては動かない。そのデータを入れるのは人。
データを取り、対応すると良いパターンが見えてくる事に加えて、人員を少なくする事ができ、作業効率も上がり、利益につながる。
◆5%の新規性に取り組む
HillTop取り組みの1つ、「会社が腐らない用に5%だけでいいから楽しい事をやっていこう」従業員に知的作業を残しておかなければモチベーションは上がらない。
目先の利益につながらなくても、5%チャレンジしている。
◆多くの経営者ができていない「経営者の仕事」
経営者の仕事は、こわす仕事。
従業員の仕事は、つくる仕事。
定期的にやらないとマンネリ化するが、やれていない経営者は多い。
入れる事も大事だが、出す事もしないと循環しないため、こわす事も必要。
懇親会
懇親会では、講師の山口先生にもご参加いただき交流を深めました。
懇親会の様子は、短い時間ですがFacebook上では動画で様子を撮っておりますので、よろしければご覧ください。
今回のゼミでは、米中貿易問題から日本に与える影響、ファーウェイはニュースでも取り上げられる事が多い。景気動向指数を見ると大まかな景気の状況がわかり、毎日見ていく必要があると思いました。
HillTop株式会社の話は、どれだけ便利になっても人は大事であり、チャレンジし続ける事の大事さを痛感しました。
スモールサン ゼミGIFU
サポーター 関上 直人