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SSゼミ岐阜・2期・第4回「どうなる?2019年の日本経済と中小企業経営を読む」
信用調査会社として様々な情報を取り扱う東京商工リサーチから影浦泰一取締役をお迎えし、2部構成でご講義頂きます。
1部では2018年の中小企業経営の総括と特に倒産件数が増えたその原因と私達が気をつけなくてはいけない事、更に2019年の日本及び海外経済の動向予想、2部では中部圏、特に岐阜県エリアの経済さらに2019年の見通しについてお話しをうかがいます。
講師:東京商工リサーチ 取締役 影浦 泰一 氏 岐阜支店 課長 小島 永嗣氏
実施日時:2019年1月24日(木)18時30分~
担当プロデューサー:山内税務会計事務所 山内 新人 氏
ゼミレポート
◆倒産事情
全体の件数は減少しているが、負債100億円以上の倒産は増加している。
地域別の倒産事情、全体的には下がっているが、中部・北陸・近畿・九州地区は倒産数が増加している。
観光、アクセスが悪いなど、様々な要因がある。
◆倒産の形態別
法的倒産の構成比は、90%を超え上半期としては過去最高。
民事再生法はあまり使われていない。販売不振と人の問題は大きい。
◆業種別の倒産
サービス業は3年連続で増加。小売業、情報通信業も増加。
ネット業者の倒産、2018年に一気に増加。
原因として人手不足が問題になっている。
◆国内銀行事情
リスク管理債権、中部地区のみ増加している。3ヶ月以上延滞債権は、北海道と東京以外が増加。倒産予備軍が増えている。
貸し倒れ引当金、大手銀行は減っている。ワースト3中部・近畿・東北。
◆岐阜県の倒産動向
数字を見ると、前年に比べて大きく下がっているように思えるが、前年は大きな企業の倒産があったため、例年とあまり変わらない状況。
中部地区は増えているが、愛知県が増えているのが原因で、岐阜県と三重県は減少している。
岐阜県の大きな企業の倒産は、あまりなかった。
業種別の倒産事情。ビル等の建設業は好景気だが、住宅の建築業は厳しい状況が続いている。
負債額が1000万円〜5000万円未満の企業倒産のみ増えている。
真面目に経営していない会社は、生き残れない。
自社の強みと弱みを把握し、経営計画を立てている会社には銀行も前向きに協力してもらえる傾向にある。
懇親会
懇親会では、講師の景浦氏、小島にもご参加いただき交流を深めました。
懇親会の様子は、短い時間ですがFacebook上では動画で様子を撮っておりますので、よろしければご覧ください。
今回のゼミでは、倒産事情のお話でした。
倒産件数は減少していても、大きな企業でも倒産する。倒産原因の中で特に人の問題が大きいように感じました。
倒産はしていなくても、倒産予備軍と思われる企業は多くあるため、真面目に経営していないと生き残れない時代であると感じました。
スモールサン ゼミGIFU
サポーター 関上 直人